戦国時代


春秋時代には100ほどの国があったが、時代が下がるにつれ弱国は淘汰され、戦国時代中期には7つの有力国に集約されていた。
その7国***が「戦国の七雄」とよばれる。
初代覇者・桓公を出した斉は、やがて田氏に乗っ取られ、田斉とも呼ばれるようになる。

そのような戦国時代の渦中、最初に有力国の座についたのは魏であり、魏は文侯の時代に軍事的にも政治的にも他国を圧倒する。
魏の次に変わって力を持ったのは、斉と秦である。
斉は、威王の時代に、兵家・孫ピンを招き、魏を破る。秦では、孝公が法家の商オウを登用し、国内に法治主義を徹底させた。さらに軍事力を充実させ、魏に侵攻し、魏の領土を蚕食した。しかし、そのうち斉は、北方の小国・燕にしてやられる。
燕の名将・楽毅を上将とする燕、秦、韓、魏、趙の連合軍に大敗し、さらに燕の軍勢によって都を落とされたのだ。
燕そのものが浮上することはなかったものの、斉は没落する。

戦国時代後半になると、秦がしだいに他を圧倒し始め、唯一対抗できるのは趙のみとなった。
趙は、武霊王の時代に、北方騎馬異民族の戦法を取り入れるという軍事革命を行い、秦の統一の野望を一旦は阻む。

 

 戦国時代の勢力地図